［コミックマーケット96新刊］

サークル「遊学芸」が送る、オリジナルTRPGです（A5判・164ページ）。

タイトルや表紙からわかる通り、そのモチーフは「フィギュアスケート」。PCは、スケートやスケボーで滑走し、召喚陣というべき図形（フィギュア）を描くことで、英雄や女神、幻獣を召喚するサモナーなのです。

PCたちの力が必要されているのは、世界が危機に瀕しているからです。本作の舞台は、我々の見知った現代社会ですが、「無秩序たる混沌」と呼ばれる力によって崩壊の危機に瀕しています。

対するPCですが、無秩序な力のままの混沌を倒すことはできません。このため、混沌が引き起こす異変を調査し、その本質を見定め、名前を与える必要があるのです。名前を得た混沌は、その名に相応しい姿「カオスフィギュア」に変貌し、世界への影響力も強まりますが、代わりにサモナーならば倒すことも可能になります。

このカオスフィギュアとの決戦が、本作の目玉といえる「滑走召喚バトル」です。碁盤の目状の戦闘フィールドを移動し、召喚に必要な図形を描くことで、カオスフィギュアにダメージを与えたり、味方を支援する強力な効果を発揮できます。ただ、敵はPCにダメージを与える他、フィールドを破壊し、図形の完成を妨害してきます。PCは召喚以外にも、フィールドの亀裂をジャンプで飛び越えたり、戦闘の余波で生み出されるマナをスピンすることで一気に回収したりして、バトルの勝利を目指します。

こうした特殊な戦闘形式のため、オフラインセッションでは、クリアファイルとホワイトボードマーカーを用意するのがオススメです。図形を描くサモナーと、フィールドを破壊するカオスフィギュアの陣取り合戦のようなバトルを、よりスムーズに演出できるようになります。

また、TRPGルールブックながら、巻末には、切り取ってゲームに使用できる45枚のカード（召喚ごとの図形や効果がフルカラーで記載）も掲載。こちらも使って、リッチでオリジナリティに溢れた滑走召喚バトルをお楽しみください！