［コミックマーケット93新刊］

サークル「首塚プロダクション」が送る、インセインシナリオ集です（B5判58ページ）。主に現代日本を舞台としたシナリオ5本を収録しています。そのいくつかを紹介すると、

シナリオ「白鹿双神記」（2人用・協力型）では、PCは仲の良い双子。彼らが住む鹿麗市には、双子のように寄り添った山、兄鹿山・弟鹿山があり、PCの一族が古くから管理してきました。しかし、兄鹿山の再開発が始まってから、空に太陽が上がることはなく、夜が続いています。この異常事態にも関わらず、再開発は止まる気配はありません。この街に、朝が再び訪れることはあるのでしょうか……。

シナリオ「聖ユナート高校探偵部：Case1」（3人用・協力型）では、PCは全寮制の女子高等学校の生徒。良家の子女ばかりですが、その環境は監獄あるいは鳥籠と表現すべき窮屈なものでした。しかし、容易には出られないはずの校舎から、いつしか夜ごと少女の姿が消えるように。学内連続失踪事件を解決するために、PCたち探偵部が立ち上がります。

このように、いずれも現代日本ながら非現実感のある要素が、慣れ親しんだインセインのセッションに独特のアクセントを与えてくれうでしょう。