TRPGで、ゲームマスターがセッションをする下準備として制作するだろうシナリオ。多くのTRPGルールブックではGM向けに、そのシステムに限定したシナリオの作成方法が解説されています。本書は、それらと違い、特定のシステムに限定されず、汎用的に利用できるシナリオ作成法を解説しています。

シナリオに期待される要素は多々ありますが、中でも本書が重視するのは「ゲーム性」。そのゲーム性を引き出すために、次のような手順でシナリオ作成を進めていきます。

• シーンの概要を作る


• シナリオの骨格を考える


• リソースを選ぶ


• シーンの詳細を決める


• シーンの成否による結果と影響を設定する


• シーン間のつなぎを考える


• シナリオ全体を見て調整する

このように、本書でのシナリオの基軸となるのはシーンです。シーンにはどんな要素があり、どのように決めていくかは図表を交えて、本書で分かりやすく解説。「ゲームとして面白い」「誰にでも作れる」「素早く作れる」シナリオの作り方を紹介します。

ボリュームは、表紙含め60ページと比較的コンパクトにまとまっていて、気軽に読みやすいのも魅力。オリジナルシナリオ作成に挑戦したり、シナリオの改善やシナリオ作成の効率化を図るなら、オススメの一冊です。

本作を手掛けたサークル「氷川TRPG研究室」様HPはこちら。HPにもノウハウ色々！