親子や友達同士で、楽しくカンタンに遊べるRPG『ラピッドホール・ドロップス』。児童などにも楽しんでもらえるよう作られた本作は、キャラクター演じたり、物語をつくるというTRPGの要素を素朴に楽しめるゲームと言えます。

2012年に発売されて以降、遊ばれた声を受けて、A6版48ページとコンパクトかつ手軽にした最新バージョンが、この『V2』です（2015年春のゲームマーケットで公開）。

プレイヤーは、騎士、旅芸人、王子ないし王女、商人、魔法使いの弟子、カエルの6種類から役割を選んで担当します。この顔ぶれを見れば分かるように、童話的なメルヘンな世界が舞台となります。

判定は、6面体サイコロを2つ振って、役割ごとに設定された能力値以下の数値が出れば成功というシンプルなもの。その他のルールもコンパクトなので、すぐに覚えて遊ぶことができます。

さらに、この特定の出目が数を重ねることで、PCたちに助言するNPCが登場するのも、このゲームの特徴の一つ。表紙にも描かれているうさぎのキャラクター「うさぴょん」はアイテムをくれたり、アドバイスをくれたりします。

また、『V2』からの新要素として、猫のキャラクター「ねこにゃん」も出目によって登場します。強がりで寂しがりなねこにゃんはPCたちのアイテムを盗んだり、嘘をついたりと意地悪をしてくるNPCです。

PCたちは、時にうさぴょんに助けられ、ねこにゃんに邪魔されたり（意図せず助けてくれることも）しながら、困った人を助けたり、冒険することになります。うさぴょん・ねこにゃんの登場をアクセントに、参加者のイメージ次第で多様な物語を紡ぎ出せることでしょう。ぜひお楽しみください！