［コミックマーケット96新刊］

サークル「三龍戦騎団」が送る、オリジナルTRPGです（B5判・162ページ）。

SFと獣と鳥と爬虫類（他たくさんの生き物）をこよなく愛する同サークルの新作は、戦車と狩猟をテーマとする未来戦記TRPG。

舞台は、砂漠化した未来の地球。作中では「惑星ジンガナ」と呼ばれるようになった、この星は大きな脅威に晒されています。宇宙から飛来した巨大な自立機械獣リグレッサーです。その圧倒的な勢力に追いやられ、今や人類と同盟種属はシェルター都市でひっそりと生き延びているにすぎません。

そんな生存者の希望が、機械獣と戦う戦車乗り「イェーガー」です。その武器である戦車は、倒した機械獣から奪ったパーツで強化・構成されたもの。移動手段を、履帯（キャタピラ）以外に多脚式や重力変更ホバー式などに換装できるほか、武装や装甲、砲弾などを柔軟にカスタマイズできるのが楽しいところ。

また、イェーガーは1台の戦車をチームで動かします。その役職はコマンダー（車長）、ガンナー（砲手）、ドライバー（操縦手）、ローダー（装填手）の4種類。これらの協力がイェーガーの強さでもあり、判定の強みにも表れています。基本的な判定は、6面体ダイス2個を使った上方ロールなのですが、戦車に搭乗している場合、全員で同時にダイスを振り、その中から好きな出目を選べるのです。ただし、戦車戦で発動する技には、判定の他に固有の出目を出す必要があるため、単に高い出目を選べば良いというわけではありません。

こうして機械獣に対抗するイェーガーたちは、戦車を制御するために生体コンピューター、機械獣の細胞を体内に埋め込んでいます。これは亡くなったイェーガーから継承されることがあり、埋め込んだ人物にその過去の持ち主の記憶を蘇らせることも。また、この生体コンピューターがあるために、イェーガーは人々から恐れられており、シェルター都市に定住することができません。

人々のために戦いながらも、受け入れられない。そんな皮肉な立場でなお戦い続けるイェーガーこそ、砂漠化し、乾ききった世界に適応した新人類なのかもしれません。ちなみに、同サークルらしく、PCの種族はヒトだけでなく、獣人種属や爬虫類型など異種属も可能。多彩なPCで連携し、機械獣をハンティングしまくってください！

もちろん、コミックマーケット96会場でもご購入いただけます。会場に行くなら、8/9(金)ブース「南ハ-28a」へ！