「ぶんぶんゲームズTRPG部門」が送る、『クトゥルフ神話TRPG』シナリオ集です（B5判・122ページ）。

季節をテーマに展開するシナリオアンソロジーのテーマは「夏」。実力派の執筆者5名が織りなす狂気の世界をお楽しみいただけます。その一部をご紹介すると、

・『夏と祭りと私の貌』（7～10時間／推奨人数：4人固定／舞台：現代日本・クローズド）
その島に、今年も夏祭りの季節が訪れました。探索者は神楽を舞うために集められた島の出身者ばかり。ただ、夏祭りに先立って島内では不審死が相次いでいました。この島は不審死のみならず、自身の顔が分からなくなるという奇妙な風土病に苦しめられてきた土地でもありました。不審死の謎、祭りの儀式、風土病……入り組む謎の奥に覗く真実とは。

・『蛍籠の中で』（3～4時間／推奨人数：2～4人／舞台：現代日本）
そこは、レストランのはずでした。賑わう店内にはプロポーズと思しき男女もいる。客なら穏やかで幸せな、店のスタッフなら忙しいひと時を過ごしていた最中に、不意に強い眠気が……気が付けば、探索者は真っ暗な空間に横たわっていました。淡い光をまとった蛍が舞う闇の中、訳も分からぬままに脱出を試みるのですが──。

その他のシナリオも、身震いさせられる恐怖譚ばかり。各シナリオには、初心者から楽しめるように難易度が明示されているほか、オンラインセッションにも便利なDLデータも用意されています。今の季節にぴったりなシナリオ集、ぜひお楽しみください。