［コミックマーケット94 新刊］

サークル「グループSGR」が送る、『クトゥルフ神話TRPG』シナリオ集です（B5判64ページ）。

本書のタイトルに掲げられている、心的有痛性【しんてき・ゆうつうせい】とは──

1.心的な痛みをもたらすもののこと。
2.心を辛くさせること。心にしんどさといった感情を与えること。

つまり、本書のシナリオは、「セッション終了後に心を大きく揺さぶられ、しんどさを覚える」内容です。“しんどい”からこそ心に残る──そんなシナリオが3本。

・「生善説」
　夏休みを使って、観光にと地方都市を訪れた探索者たち。風光明媚な海水浴場に、評判高い温泉街、宿泊場所は、歴史ある伝統的な温泉旅館と完璧なプランニングだ。期待に胸を膨らませて、都市へと向かうのだが──

・「彷徨蟲」
クリスマスを控える12月下旬、排水路で発見された頭部のない死体。その身体は無残にもバラバラにされていた。ただ、それ以上に不可思議な点は、切断部から小さな蟲が絶え間なくあふれ出ることだった──

そんなシナリオは、いずれもプレイヤー人数3～5人向け、所要時間は4～6時間。セッションを終えた時、心に残るのはきっと痛みだけではないでしょう。