［コミックマーケット90新刊］

本作は、『ゼノもーふ！』のサークル三龍戦騎団が送るオリジナルSFTRPGの新作です。

舞台となるのは遥か未来、銀河の彼方にある巨大ガス惑星。この陸地のない惑星では、数世紀前に地球の入植が行われたものの、原住民らや現住生物の飛竜と共存して独自の繁栄を遂げました。しかし、時流れて再び地球から訪れた艦隊が、この惑星を侵略し始めたのです。高度な科学文明に裏付けられた空軍や飛行艦隊は非常に強力でした。

しかし、この惑星の飛竜は、侵略者のジェット戦闘機に対抗し得る能力を生まれつきながらに有している強力な生物でした。超音速の空力過熱に耐える甲殻や生体レーダー、ミサイルや電磁加速砲などの兵器に似た能力も有しています。

PCはこの飛竜に乗る「奏竜士」となって、戦友や飛竜と共に侵略者を討つべく大空に飛び立つことになります。独特の世界観だけあって、このPCの種族も変わったものばかりです。竜との協調能力が高い有翼の人型種族エンリル、地球人に反旗を翻した機械生物コロガリ、ムササビのような獣人ニャンコン、そして惑星側に亡命した地球人・羽根ナシなどで、ファンタジーや現代物とは一風変わったキャラクターを楽しめるでしょう。

セッションは、航空ミッションを軸としたものです。セッション冒頭の「ブリーフィング」で、まず今回のセッションにおける最終目標や必要な活動内容が司令官から提示されます。それを参考に、続く「訓練フェイズ」で飛竜の能力を伸ばしたり、「日常フェイズ」で戦友や故郷の人々と交流し、資源を確保していきます。この資源は特に重要です。というのもPCたちが本拠地とする大竜母（空母のような生き物）は主力と離れており、独自に資源を集めなければ、戦闘能力に制限が掛かるというペナルティを負いかねません。

そして、セッションを締めくくるのが「実戦フェイズ」。ここは単に戦闘だけでなく、3つのシーンで構成されています。飛竜に搭載する武装を決める「武装セッティング」、最終目標に到達するための「進行判定」、そして目標との空中戦闘を行う「エンゲージ」。エンゲージでは、ステルス性能や射程はもちろん、近接戦闘が発生することもあり、単に戦闘機というイメージにとどまらない空戦が繰り広げられます。この時、PCの力となるのが飛竜とのキズナ、そして高度です。高度は消費することで、攻撃や回避にボーナスがつくというもの。この要素によって三次元戦闘の雰囲気が強く醸し出されています。

ガス惑星上での飛竜を駆る空戦という、独自性強いセッションをぜひお楽しみください。ナーガローガ３の大空はあなたを待っています！

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